【コーヒー好き必見】アメリカンコーヒーとは?正しい淹れ方と最適な豆の選び方

アメリカンコーヒーは他のコーヒーと何が違うかご存じですか?この記事では、アメリカンコーヒーの特徴や正しい淹れ方、豆の選び方を解説します。
読み終わる頃にはアメリカンコーヒーの魅力が理解でき、自宅でのコーヒータイムが一層豊かになるでしょう。
アメリカンコーヒーとは

シンプルながらもアレンジ自在な味わいがアメリカンコーヒーの魅力です。アメリカンコーヒーの基礎知識として以下の点を解説します。
- アメリカンコーヒーの特徴
- アメリカンコーヒーの歴史と名前の起源
- アメリカンコーヒーと他のコーヒーの違い
アメリカンコーヒーの特徴

アメリカンコーヒーはコーヒー豆のエキスをお湯で薄めて淹れる、薄味のコーヒーです。アメリカのライフスタイルに合わせた、お湯を多めに淹れる飲み方が特徴。苦味を抑えた飲みやすいコーヒーとしても人気です。
アメリカンコーヒーの歴史と名前の起源
アメリカンコーヒーの歴史と名前の起源には深い関係があります。アメリカでのコーヒーの歴史は、1770年代のアメリカ独立戦争の時代に遡ります。当時アメリカでは、紅茶に代わる愛国心の象徴としてコーヒーの消費が推進されました。
19世紀には西部開拓時代のカウボーイたちが、野宿しながらブリキのポッドでコーヒーを淹れる文化が形成されました。炒った豆を雑に砕いてそのままお湯に入れて、コーヒー豆の出し殻が口に入ったら吐き捨てるワイルドな飲み方です。どんな過酷な状況でもコーヒーを愛するのが、アメリカが世界最大のコーヒー消費国になったきっかけです。
第一次世界大戦と第二次世界大戦を通じて、米軍の兵士達によってコーヒーの消費は一層広がりました。「アメリカンコーヒー」の名前の由来は諸説ありますが、戦争中にコーヒーの供給量が不足したことで、薄めたコーヒーでより多く飲むことが習慣化されたという説があります。
20世紀後半には、コンビニエンスストアやファストフード店での手軽なコーヒーサービスが一般化しました。スターバックスなどのコーヒーチェーン店の登場によりアメリカンコーヒーの文化は世界中に拡散し、現在の普及に至っています。
アメリカンコーヒーと他のコーヒーの違い
アメリカンコーヒーは焙煎度が浅煎りであるため、カフェイン含有量が他のコーヒーよりも多いのが特徴です。エスプレッソと比較すると抽出時間が長く、マイルドな風味が楽しめます。
ヨーロッパやトルコのコーヒーは粉末状に細かく挽かれた豆を使用するのが一般的です。一方、アメリカンコーヒーでは粗挽きの豆が使われます。抽出方法はドリップ式が最も一般的で淹れ方はシンプルです。
» 【初心者向け】コーヒードリップ講座
アメリカンコーヒーは、フレンチプレスやエアロプレスなどの他の抽出方法を使用したコーヒーと明確に異なります。シンプルなスタイルゆえに多くの人々から愛されているコーヒーです。
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アメリカンコーヒーの正しい淹れ方

アメリカンコーヒーの正しい淹れ方を学ぶことで、コーヒー本来の味わいが楽しめます。アメリカンコーヒーの基本の淹れ方は以下のとおりです。
- 必要な道具と材料
- アメリカンコーヒーの淹れ方
必要な道具と材料
アメリカンコーヒーを淹れるために必要なのは、新鮮なコーヒー豆と清潔な水です。水はフィルターを通して塩素や不純物を取り除いたものが望ましいです。
コーヒーを抽出するための道具も揃えましょう。基本的な道具と使用用途は以下のとおりです。
道具 | 用途 |
コーヒードリッパー | コーヒーを抽出する際に使用 |
ドリップポット | お湯を操作するために使用 |
コーヒーグラインダー | 豆を挽く場合に使用 |
温度計 | 水の温度管理用に使用 |
タイマー | 抽出時間を計る |
ペーパーフィルター | コーヒーの成分を抽出する際に使用 |
スケール | コーヒー豆と水の比率を計る |
コーヒーカップ | アメリカンコーヒーを注ぐ |
スプーン | コーヒーを混ぜる |
アメリカンコーヒーの淹れ方
美味しいアメリカンコーヒーを飲むための淹れ方を習得しましょう。濃いコーヒーを薄める方法などもありますが、今回はそのうちの1つを紹介します。
- 浅煎りで粗挽きのコーヒー豆を用意する
- 1カップ(約120ml)の水に対して約大さじ2杯(約10g)のコーヒー豆を準備する
- コーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットし豆を入れる
- ドリップポットを使用してお湯を注ぎ込む
- コーヒー粉を蒸らして、お湯がコーヒー粉を通過するのを待つ
- お湯が落ち切る前にゆっくりお湯を注ぎ続ける
- お湯が落ち切る前にコーヒードリッパーを外し、コーヒーをカップに注ぐ
アメリカンコーヒーの淹れ方はシンプルでありながら、コーヒー本来の味を引き出す優れた方法です。淹れたコーヒーは長時間放置せず、すぐに飲むのがおすすめです。
アメリカンコーヒーに最適なコーヒー豆の選び方

美味しいアメリカンコーヒーを飲むためには、最適なコーヒー豆の選択が欠かせません。自分の好みに合った風味や焙煎度合いを探すのも、コーヒーを楽しむ方法です。以下の3つを解説します。
- コーヒー豆の選び方
- 焙煎度合いによる味の違い
- 豆の挽き方と影響
コーヒー豆の選び方
コーヒー豆は、新鮮さが重要です。焙煎日が近い豆を選ぶと、フレッシュで豊かな風味が楽しめます。フルーティーな味が好きな方はアフリカ産、ナッツ感が好きな方は南米産がおすすめです。
シングルオリジンとブレンド豆でも風味が異なるため、好みのものを選べます。生産地や標高の情報も参考にしましょう。オーガニックやフェアトレードなどの認証は、生産者の品質に対するこだわりを示しています。
オンラインのレビューや評価、専門店やバリスタの推薦も豆選びに役立ちます。鮮度を保つために短期間で消費できる量を購入しましょう。パッケージがしっかりしている製品を選べば、光や酸素による劣化を避けられます。
» コーヒー豆の種類を解説
焙煎度合いによる味の違い
コーヒーの味わいを大きく左右するのがコーヒー豆の焙煎度合いです。焙煎とは、生豆を加熱して炒ることで味や香りを引き出す工程。焙煎によって、コーヒーの風味や特性は大きく変わります。以下は焙煎度合いと味わいの特徴です。
焙煎度合い | 味わい |
ライトロースト | コクや香りも薄く、酸味が強い |
シナモンロースト | 酸味が強め |
ミディアムロースト | フルーティーな酸味とほんのり苦味がある |
ハイロースト | 酸味と苦味のバランスが良い |
シティロースト | バランスが良く苦味にコクがある |
フルシティロースト | 酸味は多少残るが苦味が強くなる段階 |
フレンチロースト | 強い苦味とコクがある |
イタリアンロースト | 濃厚な苦味、独特の焦げた風味、オイリーな口当たりがある |
自分好みの焙煎度を選ぶことが、美味しいコーヒーを楽しむためのポイントです。
豆の挽き方と影響

コーヒー豆の挽き方は抽出時間や香り、味わいに大きく影響します。アメリカンコーヒーを淹れる際は、中挽きより粗めに挽くのがおすすめです。中挽きは、適度な抽出時間により香り高くバランス良い味わいが得られる点が特徴です。
細挽きにすると抽出時間は長くなり、味が濃厚になりすぎて苦みが強くなることがあります。一方、粗挽きは抽出時間が短く軽やかな風味を楽しめますが、抽出不足で物足りなく感じることもあります。
一貫したバランスの良い味わいを得るためには、均一な粒度で挽くことも大切です。コーヒーの鮮度と香りを保つため、挽きたての豆を使うこともポイントです。
» コーヒー豆の挽き目の種類と特徴、上手な挽き方を解説!
アメリカンコーヒーをさらに楽しむためのコツ

アメリカンコーヒーの味わいをさらに深めるためのコツを紹介します。
- コーヒーと水の比率を意識する
- 温度や抽出時間を調整する
- 付け合わせるフードを工夫する
コーヒーと水の比率を意識する
アメリカンコーヒーを淹れる際には、コーヒーと水の比率が重要です。適切な比率で淹れることで、コーヒー本来の味わいを引き出せます。一般的なコーヒーは、コーヒーと水は1:15から1:18の比率が理想とされています。
個人の好みに応じて、比率を濃くしたり薄くしたりすることもよいでしょう。濃い味が好みの場合は比率を1:12〜1:15に調整します。アメリカンコーヒーなどの薄めが好みの場合は1:18以上の比率が望ましいです。
水の量を一定にして、コーヒー豆の量を増減させると好みの濃度へ簡単に調整できます。コーヒー豆の種類や挽き方によっても味が変わるため、好みの比率を見つけるには試行錯誤が必要です。
温度や抽出時間を調整する
コーヒーを淹れるときには、温度や抽出時間を適切に調整しましょう。アメリカンコーヒーを美味しく淹れるためには、お湯の温度は約90〜95℃が理想です。軽い味わいにする場合は温度をやや低めに、濃い味はやや高めに設定してください。
抽出時間によっても、コーヒーの風味の強さや深さが大きく変わります。アメリカンコーヒーでは、おおよそ2〜3分の抽出時間が適切とされています。抽出時間が短すぎると酸味が強くなり、長すぎると苦味が際立ってしまいます。自分の好みに合わせた最適な抽出時間を見つけるためには、試行錯誤が必要です。
付け合わせるフードを工夫する

アメリカンコーヒーをさらに楽しむために、付け合わせるフードも工夫できます。朝食にはベーグルやトーストなどのパン類がおすすめです。フルーツやヨーグルトを添えれば、軽めの朝食になります。
甘いものを好む方は、スコーンやクッキーなどの焼き菓子が最適です。クリームチーズやジャムを加えると、コーヒーの風味が際立ちます。塩気のあるナッツやチーズを添えたり、ヘルシー志向でアボカドやサラダを組み合わせるのもよいでしょう。
季節に合わせたペストリー(※)やケーキを選べば、特別感が演出できます。スパイス入りのお菓子もコーヒーの風味を引き立てます。アメリカンコーヒーに合わせるフードを工夫すると、朝食やおやつの時間がより豊かなものになるでしょう。
※ペストリーとは、小麦粉にバターやショートニングなどの油脂を多く加えて作られる焼き菓子のこと
まとめ

アメリカンコーヒーは軽やかな味わいと独特の淹れ方で、多くの人々に親しまれています。歴史をたどり、アメリカンコーヒーの名前の由来を知ると魅力がより深く理解できるでしょう。
アメリカンコーヒーを美味しく味わうためには必要な道具と材料の選定、淹れ方を学ぶことが重要です。コーヒー豆の選び方や焙煎度合い、挽き方による風味の変化を知ると、アメリカンコーヒーをより一層楽しめます。
コーヒーと水の比率、抽出時の温度や時間、食べ合わせるフードによっても、アメリカンコーヒーの味わいが変わります。アメリカンコーヒーの知識を身に付けることで、日々のコーヒータイムがより充実したものになるでしょう。