コーヒー豆
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【コーヒー豆の挽き方】自宅でおいしいコーヒーを淹れる秘訣

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コーヒー好きな方は自宅で豆を挽くためにミルを購入しますが、挽き方に悩む方は多くいます。この記事では、抽出方法に合ったコーヒー豆の挽き方を紹介します。コーヒー豆は抽出器具に合わせて挽き目を調節することが大切です。記事を読めば、コーヒーの風味を最大限に引き出す豆の挽き方がわかります。

自分に合ったコーヒーミルを選ぶためのコツも解説します。自宅でもプロが淹れるようなコーヒーを楽しみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ささみ
ささみ
SCAJコーヒーマイスター | 日本アクアソムリエ協会認定アクアソムリエ | コーヒーソムリエ
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コーヒーに関わる道具のレビューをブログとYouTubeで発信中!プロのコーヒーマンとして、コーヒーのおいしさを伝えたいです。
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コーヒー豆の基本知識

コーヒー豆を挽く前に、まず知っておきたい基本知識があります。

コーヒー豆の基本知識は、以下のとおりです。

  • コーヒー豆は鮮度が重要
  • 抽出器具に合わせて挽く
  • 挽き目が味に影響する

コーヒー豆は鮮度が重要

コーヒー豆の鮮度は挽いた直後から急速に低下します。豆から粉にすることで表面積が増え、酸素に触れる面が増えるためです。

酸化したコーヒーは味が落ちるため、挽きたての豆を使用しましょう。コーヒー豆は、淹れるときに必要な分だけ挽くのがおすすめです。

コーヒー豆は高温多湿を避け、密閉容器に入れて冷暗所に保存するのがベストです。
» コーヒー豆の種類を解説

抽出器具に合わせて挽く

コーヒー豆を挽いたときの粉の粗さを、挽き目(粒度)と言います。コーヒー豆はそれぞれの抽出器具に適した粒度があり、挽き目と抽出時間がコーヒーの味わいに大きく影響します。

挽き目が味に影響する

コーヒー豆の挽き目は抽出時間に影響し、味の濃さを左右します。

粗挽きは隙間が大きいため、お湯の通りが速くなります。お湯の接触面積が小さく成分の抽出が抑えられるため、酸味のあるすっきりとした味わいが特徴です。一方、細挽きは隙間が小さいためお湯の通りが少なく、ゆっくりと落ちていきます。苦みやコクが強く出やすく、味の個性が際立ちます。

香り高い風味豊かなコーヒーを楽しむためにも、挽きたての豆を使用しましょう。ただし、粒度と抽出方法が合っていないとおいしいコーヒーにならないため、注意が必要です。

挽き目の種類と特徴

コーヒー豆の挽き方の種類と特徴は、以下のとおりです。

  • 極細挽き
  • 細挽き
  • 中細挽き
  • 中挽き
  • 粗挽き

極細挽き

極細挽きの挽き目は0.5mm以下で、パウダー状の細かさです。短い抽出時間で深みのある味わいを生み出すため、エスプレッソマシンで使用されます。挽き具合が適切なエスプレッソはクレマ(表面に浮かぶきめ細かい泡)が豊富です。挽きすぎると苦味が強まり、挽き不足だと酸味が際立ってしまいます。
» エスプレッソとは
» コーヒーとエスプレッソの違いを解説

細挽き

細挽きの挽き目は0.5~0.8mmで、一般的なコーヒーよりもやや細かい挽き目です。細挽きはコーヒー豆が持つ苦みとコクがしっかり出るため、水出しコーヒー(コールドブリューコーヒー)に適しています。水出しコーヒーは水を使って数時間かけてじっくりと抽出するため、雑味の少ないまろやかな味になります。

中細挽き

中細挽きは0.5~1.0mmと細かすぎず粗すぎない、グラニュー糖のような挽き目が特徴です。市販されている粉コーヒーの多くが中細挽きです。短い抽出時間でも味と香りのバランスが良いため、コーヒーメーカーやハンドドリップ、サイフォンに向いています。
» 【初心者向け】コーヒードリップ講座

中挽き

中挽きの挽き目は1.0~1.5mmです。中細挽きに比べ成分が抽出されるまで時間がかかるため、じっくり抽出するサイフォンやネルドリップに適しています。雑味が出にくく汎用性も高いため、他の抽出器具でもよく使われます。
» サイフォンコーヒーの魅力や淹れ方を徹底解説

粗挽き

粗挽きは1.0~2.0mmで、ザラメ糖くらいの挽き目です。コーヒーの成分が抽出されるまでに時間がかかるため、フレンチプレスや目の粗い金属フィルターに適しています。屋外やアウトドアでコーヒーを楽しむ際に使われる「パーコレーター」にも粗挽きが適しています。粗挽きは苦みが少なく、酸味のあるスッキリとした風味が特徴です。
» 自宅でおいしいフレンチプレスコーヒーを淹れる方法

コーヒー豆を上手に挽くコツ

おいしいコーヒーを淹れるためには、コーヒー豆の挽き方が重要です。コーヒー豆を挽く際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 均一な粒度にする
  • ミルの種類に合わせて挽く

均一な挽き目にする

コーヒー豆の挽き目が不揃いだと抽出が均一にならず、味が損なわれます。エスプレッソのように高圧で抽出する方法では、均一な挽き目がコーヒーの味を大きく左右するため注意が必要です。

コーヒー豆を均一に挽くためには、高品質なコーヒーミルの使用がおすすめです。どのタイプのミルを使用するにしても、均一な粒度の豆を挽くためにはメンテナンスが欠かせません。コーヒー豆を挽き始める前に、必ずミルの設定を確認しましょう。挽いた後は粉の挽き目を目で見てチェックし、仕上がりが均一かどうか確かめることが大切です。

ミルの種類に合わせて挽く

手動ミルと電動ミルでは挽き方に違いがあります。手動ミルは挽き目が均一になるように、ハンドルを回すリズムを一定に保つ必要があります。電動ミルは一定の速度で挽けますが、挽きムラが出ないようにミルを軽く振りながら挽くのがポイントです。ミルを購入する際は、どの挽き方が自分に合っているか考慮して選びましょう

【抽出器具別】挽き目と注意点

コーヒー豆を挽く際は、使用する抽出器具に適した挽き目に設定します。抽出器具別のコーヒー豆の挽き方と注意点は、以下のとおりです。

  • ドリップ用は中細挽き
  • フレンチプレス用は粗挽き
  • エスプレッソマシン用は極細挽き

ドリップは中細挽き

ハンドドリップやドリップ式のコーヒーメーカーで使う豆は、中細挽きが適しています。中細挽きは最もベーシックな挽き目なので、迷ったときは中細挽きを選ぶと良いでしょう。一口にドリッパーと言っても製品によってお湯が落ちるスピードが異なります。まずは中細挽きで味を試し、好みに応じて挽き目を調節していくことがおすすめです。

フレンチプレスは粗挽き

フレンチプレスで使うコーヒー豆は粗挽きが適しています。フレンチプレスの抽出時間は約4分と長いため、大きすぎる粒は抽出不足に、小さすぎる粒は過抽出になってしまいます。フレンチプレスに適したコーヒー粉を作るためには、均一な挽き目を出しやすい臼式(フラットカッター)がおすすめです。

コーヒーミルはコーヒー豆を砕いて粉状にしますが、臼式はコーヒー豆をすり潰して粉状にするのが特徴です。

エスプレッソマシンは極細挽き

エスプレッソマシンの抽出時間は約20〜30秒と短く、挽き目の細かさが抽出圧力に影響するため極細挽きが適しています。 タンピング(コーヒー粉を圧縮する工程)の前に、必ず挽き目を確認しましょう。

抽出が速すぎる場合は細かく、遅い場合は少し粗く挽くようにミルを調節します。使用するエスプレッソマシンの特性に合わせ、挽き方を微調整します。

正確に挽き目を調整するために、常に同じ量のコーヒー豆を使用しましょう。

【手動と電動】コーヒーミルの特徴と選び方

コーヒーミルには手動と電動があります。以下を参考にして、自分の生活スタイルに合ったミルを選びましょう。

  • 手動コーヒーミルのメリット・デメリット
  • 電動コーヒーミルのメリット・デメリット

手動コーヒーミルのメリット・デメリット

手動のコーヒーミルは手でハンドルを回してコーヒー豆を挽きます。手動コーヒーミルのメリット・デメリットは、以下を参照してください。

手動のメリットは手軽さと音の静かさ

手動コーヒーミルを使用する最大のメリットは、コーヒーを淹れる過程をじっくり楽しめる点です。電源が不要で場所を選ばずに使用できるため、挽き立てのコーヒーを手軽に楽しめます。電動ミルに比べて粉の挽き目を細かく調整できるのも特徴です。音が静かで、時間帯などを気にする必要がありません。

コンパクトで持ち運びやすく簡単に洗浄できるので、アウトドアでの使用にも適しています。日常のメンテナンスが楽なこともメリットの一つです。

手動のデメリットは労力と手技が必要なこと

手動コーヒーミルは1~2杯分用に作られているため、一度にたくさんの豆を挽くことはできません。手動のため一定の力と時間が必要になり、疲れや負担を感じることもあります。均一な挽き目を出すためにはある程度の練習が必要です。慣れるまでは挽き具合のコントロールが難しく感じることや、忙しい朝などは時間がかかる点で不便を感じやすくなります。

電動コーヒーミルのメリット・デメリット

電動のコーヒーミルは、スイッチボタンを押すだけで簡単にコーヒー豆が挽けます。電動コーヒーミルのメリット・デメリットは、以下を参照してください。

電動のメリットはスピーディーさ

電動コーヒーミルはスピーディーに均一な挽き目のコーヒー豆を挽けるため、効率的です。忙しい朝や一度にたくさん淹れたいときに重宝します。調整機能が付いているモデルなら、自分の好みや抽出方法に適したコーヒー豆の挽き分けが可能です。

電動のデメリットはサイズや騒音

電動コーヒーミルはサイズが大きいため場所をとります。動作音が大きく、早朝や夜間の利用には配慮が必要です。電源が必要なため、アウトドアや停電時には使用できません。価格の安い電動コーヒーミルだと挽き目の調整が難しいタイプもあるため、じっくり比較検討してから購入を決めましょう。

部品が複雑で掃除に手間がかかることや初期投資が高いことも、購入時に検討すべきポイントです。

挽いたコーヒー豆の保存方法

挽いたコーヒー豆の保存方法は、以下のとおりです。

  • 密閉容器に入れる
  • 冷暗所で保存する
  • 長期保存しない

密閉容器に入れる

挽いたコーヒー豆は密閉容器に入れて保存するのがおすすめです。密閉容器は酸化や湿気の影響を最小限に抑えられるため、風味の劣化や香り成分の抜けを防げます。おすすめの密閉容器は、バルブ付きの容器やチャック付き保存袋です。使用前に容器をきれいに洗い、乾燥させておきましょう。

密閉容器を正しく使うことで、コーヒー豆の品質が長持ちします。

冷暗所で保存する

密閉容器に入れたコーヒー豆は冷暗所で保存しましょう。冷暗所とは直射日光が当たらず、温度変化が少なく湿度の低い場所を指します。温度は15℃以下、湿度は低い場所が理想的です。

保存場所は戸棚や食材保管庫が適しています。冷蔵庫や冷凍庫で保存すると、取り出したときに結露が発生しやすいため注意が必要です。また、取り出してすぐの豆はお湯の温度が適温より下がってしまうことも、コーヒーをうまく抽出できない原因になります。

長期保存しない

挽いたコーヒー豆は鮮度が急速に落ち、風味や香りが劣化します。豆の状態で保管しておき、使用する分だけ挽くのがベストです。真空パックなどで空気に触れないようにしても、完全に風味を保つのは難しいことを覚えておきましょう。コーヒー豆は挽いてから7〜10日以内、豆の状態なら一ヵ月以内に飲み切るのが理想的です。
» コーヒーの保存方法と長期保存のポイントを解説!

コーヒー豆の挽き方に関するよくある質問

コーヒー豆の挽き方に関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • 1杯分のコーヒー豆はどれくらい?
  • 挽き目が合わないときの対処法は?
  • ミルがなくてもコーヒー豆を挽ける?
  • 挽き目の違いでカフェイン量は変わる?

1杯分のコーヒー豆はどれくらい?

1杯分のコーヒーに使用するコーヒー豆の量は、10~12gが一般的です。メジャースプーンではかる人が多いですが、キッチン用のデジタルスケール(はかり)を使って正確にはかることをおすすめします。飲む人数やカップの数に応じてコーヒー豆の量を調整しましょう。

風味が落ちないよう、コーヒー豆を挽いたらすぐに飲むのが理想的です。

挽き目が合わないときの対処法は?

コーヒー豆の挽き目が合わないときは、ミルの設定を見直しましょう。すでに挽いたあとなら、抽出の仕方を工夫すれば調整が可能です。挽き目が細かすぎた場合、抽出時間を短くして味が濃くなりすぎるのを防ぎます。逆に挽き目が粗すぎた場合は、ゆっくり抽出して味に深みを出します。

ベストな挽き目を見つけるまでは少量の豆でいくつか試し挽きをして、味の違いをテストしてみてください。コーヒーショップのスタッフやコーヒーに詳しい人に相談してみるのもおすすめです。

ミルがなくてもコーヒー豆を挽ける?

ミルがなくても家庭にある道具を活用してコーヒー豆を挽くことは可能です。

ミルの代用として以下の方法が挙げられます。

  • すり鉢で挽く
  • 包丁で細かく刻む
  • ブレンダーやフードプロセッサーで挽く
  • ジップロックや厚手の袋に豆を入れ、棒で叩く

代用品でコーヒー豆を挽く方法だと均一な挽き目にならないため、おいしいコーヒーを飲むためには適していません。器具の破損のリスクもあるため、試す場合は慎重に挽きましょう。手作業で行う方法だと時間と労力もかかるため、コーヒーミルの購入をおすすめします。

挽き目の違いでカフェイン量は変わる?

コーヒーの挽き方が細かいほど、カフェインの抽出量が多くなります。細挽きは抽出時間が短くてもカフェインを多く抽出するため、エスプレッソはカフェイン含有量が高くなります。粗挽きの場合、抽出時間が長くなればカフェインの抽出量は増えますが、細挽きに比べると少なめです。

逆にフレンチプレスのように粗挽き豆を使用する抽出方法では、カフェイン含有量が低めです。

まとめ

コーヒー豆の挽き方と抽出方法は密接に関連しており、味に大きく影響します。挽き方は極細挽きから粗挽きまであり、抽出器具に合わせて選ぶことが大切です。

コーヒー豆を挽く際は挽き目が均一になるよう、使用するミルの特徴に合わせた挽き方をすることがポイントです。手動と電動のミルにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分の生活スタイルに合ったミルを選びましょう。

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