【おうちカフェ】カフェオレとカプチーノの違いをマスターしてバリスタ気分!
カフェオレとカプチーノは似て非なるコーヒーの飲み方です。この記事では、それぞれの特徴や違いを詳しく解説します。
バリスタのように美味しいカフェオレとカプチーノを作る方法も紹介。記事を読むことで、自宅でカフェスタイルのコーヒーが楽しめます。
カフェオレとカプチーノの違い
カフェオレとカプチーノは、どちらも人気の飲み方ですが明確な違いがあります。
カフェオレはフランス発祥で、コーヒーとミルクを1:1で混ぜたまろやかな味わいです。ミルクのやさしい甘みとコーヒーのほどよい苦みが調和して飲みやすく、フランスでは朝食時によく飲まれています。
カプチーノはイタリア生まれのコーヒーで、濃厚なエスプレッソコーヒーと温かいミルク、ミルクフォームの3層構造が特徴です。イタリアでは特に朝の時間帯に飲む習慣があります。小さめのカップで提供されるのも特徴的です。
カフェオレとカプチーノの主な違いは以下のとおりです。
- コーヒーの抽出方法
- コーヒーとミルクの配分
- ミルクの扱い方
- 味わい
コーヒーの抽出方法
使用するコーヒー豆は同じでも抽出方法に違いがあります。
- カフェオレはドリップコーヒー
- カプチーノはエスプレッソコーヒー
カフェオレに使用するのはドリップコーヒーです。家庭でもなじみがある一般的なコーヒーの入れ方で、コーヒーフィルターで入れたり、インスタントコーヒーを使ったりします。
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空気を含ませながら温めたスチームミルクを1:1の比率で加えたのが「カフェオレ」です。ミルクの甘みとコーヒーの苦味がバランス良く味わえます。
カプチーノに使用するエスプレッソコーヒーは、専用のマシーンで圧力をかけて短時間で抽出した濃厚なコーヒーです。強い香りや苦みが特徴で、イタリアで親しまれています。
スチームミルクを加え、フォームミルク(泡)を乗せたのが「カプチーノ」です。濃厚なエスプレッソコーヒーと滑らかな泡が楽しめます。
カフェオレやカプチーノにおすすめのコーヒー
コーヒーの種類はカフェオレやカプチーノの味わいを大きく左右する要素です。独特の特徴によってコーヒーとミルクの絶妙なバランスが生まれます。豆の種類やブレンド、焙煎度の違いで味わいが変わります。カフェオレやカプチーノには、ミルクに負けない苦みや香りのあるコーヒーがおすすめです。
豆の種類やブレンド、焙煎度には以下の違いがあります。
豆の種類
- アラビカ種:芳醇な香り、マイルドな味わい
- ロブスタ種:強いカフェイン、苦味、フルボディ
ブレンド
- エスプレッソブレンド:濃厚な味わい、クリーミーな口当たり
- シングルオリジン:特定の産地特有の風味と個性
焙煎度
- ダークロースト:苦味が強く、香ばしい香りが際立つ
- シティロースト:苦味と酸味のバランスが良い
- ライトロースト:豆本来の風味を楽しめ、酸味が特徴
豆の種類は香りが良くクセの少ないアラビカ種がおすすめ。カフェオレには、バランスの取れた風味で苦味と酸味が調和するシティロースト(中深煎り)が向いています。カプチーノの場合は、濃厚な味わいとクリーミーな口当たりが魅力のエスプレッソブレンドが人気です。
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コーヒーとミルクの配分
カフェオレは、コーヒーとスチームミルクを1:1で合わせたものです。マイルドな口当たりと同時にコーヒーの風味がしっかりと感じられます。
カプチーノは、エスプレッソコーヒーとスチームミルク、フォームミルク(泡)の3要素を同じ比率で合わせたものです。コーヒーの豊かな風味、ミルクの柔らかな甘み、泡のクリーミーさが同時に味わえます。
コーヒーをベースにミルクの量を調整すれば味の強さのカスタマイズが可能です。ミルク多めでよりマイルドに、少なめにすればコーヒーの風味が際立ちます。特にカプチーノは、フォームミルクを増やすとより楽しいカフェタイムが過ごせるでしょう。
ミルクの扱い方
カフェオレでは温めたミルク(スチームミルク)をゆっくりと注いで、コーヒーと均一に混ぜます。ミルク本来の甘みと風味を引き出すために、ミルクを加熱する際は70℃前後を保つのがポイント。ミルクを扱う際には衛生面に気をつけて新鮮なものを選び、常温で保存するとコーヒーとよく混ざり合います。
カプチーノでは、泡立てたミルク(フォームミルク)をコーヒーの上に浮かべるように注ぎましょう。フォームミルクは、ミルクフローサーという専用器具で簡単に作れます。
味わい
カフェオレの特徴はクリーミーさと滑らかさで、優しい口当たりが楽しめます。甘さを加えたカフェオレは、よりマイルドな味わいになり甘いものが好きな方におすすめです。
カプチーノはエスプレッソコーヒーの風味が際立ち、コーヒーの味わいを強く感じます。たっぷり乗ったミルク泡の軽やかな飲み心地が魅力です。シナモンなどのスパイスを加えると、風味のバリエーションが広がります。
家庭でカフェオレとカプチーノを作る方法
自宅でもお店のような本格的な味わいを再現するには、正しい材料と作り方が重要です。
カフェオレは、コーヒーと同量の温めたミルクを合わせるシンプルな作り方。カプチーノは、エスプレッソコーヒーに泡立てたミルクを加え、ミルク泡で仕上げます。どちらも作り方次第で風味や飲み心地が大きく変化します。
カフェオレの作り方
カフェオレはコーヒーと温かいミルクを合わせた定番の飲み物で、自分で手軽に作れることも人気の理由です。お店のようなエスプレッソマシンがなくても、濃い目に抽出したコーヒーを使って美味しいカフェオレが楽しめます。
カフェオレの作り方は以下のとおりです。
- コーヒーを抽出する(インスタントやポーションで良い)
- 同量のミルクを温める
- 甘みが欲しい場合は砂糖やシロップを追加する
- コーヒーにミルクを注いで軽く混ぜる
基本的な作り方は、1:1の割合でコーヒーと温めたミルクを混ぜるだけです。ミルクの温度は熱すぎない70℃前後にします。泡立て器で軽く泡立てるとより滑らかで豊かな味わいになりますが、カプチーノのように強く泡立てる必要はありません。
甘い味が好みなら、先にコーヒーに砂糖やシロップを加えてください。最後に温かいミルクをゆっくりとコーヒーに注いで混ぜ合わせれば、ほっと一息つけるカフェオレの完成です。
カプチーノの作り方
カプチーノはエスプレッソコーヒーがベースの飲み物で、豊かなミルク泡が特徴です。自宅で美味しいカプチーノを作るのは意外と簡単で、基本の手順に従うだけでカフェのような味わいを再現できます。
» エスプレッソとは
カプチーノの作り方は以下のとおりです。
- エスプレッソマシンでエスプレッソコーヒーを抽出する
- 温めたミルクを泡立てる
- エスプレッソコーヒーに泡立てたミルクを注ぐ
- ミルク泡を表面に浮かせる
- お好みでシナモンパウダーやココアパウダーを振りかける
コーヒーは家庭用のエスプレッソマシンで1ショット分のエスプレッソコーヒーを抽出します。温めたミルクを体積が倍になるまで泡立てましょう。最近は専用の泡立て器も手軽に購入できます。
エスプレッソコーヒーと泡立てたミルクを混ぜ合わせ、ミルク泡を優しく乗せれば完成です(基本の比率は1:1:1)。お好みでシナモンやココアパウダーをトッピングすると見た目も華やかになります。
カフェオレとカプチーノのよくある質問
カフェオレとカプチーノは多くの人に親しまれる飲み物であり、作り方や特徴についての疑問も多いです。よくある質問に答えられる知識があれば、より深く楽しめます。
カフェオレとカフェラテの違いは?
カフェオレとカフェラテは名前がよく似ていますが、カフェラテはむしろカプチーノに近い飲み物です。イタリア生まれで、エスプレッソコーヒーをベースにスチームミルクとフォームミルクを加える点も似ています。カフェラテの方が上に乗せるフォームミルクの量が少ないです。
» カフェオレとカフェラテの違いを徹底解説!
カプチーノにアートをする方法は?
美しい模様を描くためには、新鮮で冷たい牛乳を用意し、スチームノズルを使って温めながら空気を含ませるように泡立てます。適温で泡立てたミルクを静かに注ぎ、カップの上に適度な厚さの泡を確保してください。
専用のラテアートペンやステンシルを使い、表面に残る泡を整えながらデザインを描きます。練習段階では食用色素を利用してもよいです。基本的なハートやリーフの形から始めて徐々に複雑なデザインにも挑戦しましょう。
チョコレートソースやカラメルソースを使えばカプチーノアートの可能性は広がります。細かいアートを成功させるには、ミルクの泡を細かく均一にするのがコツです。模様をきれいに保持するには、コーヒーの温度を適切に保つのも重要。
デザインカプチーノは、ミルクの扱い方やコーヒーの準備が重要なポイントです。練習を重ね、技術を磨けば、家庭でもカフェのような美しいカプチーノを楽しめます。
使うコーヒーはインスタントでも良い?
インスタントコーヒーは手間がかからず、忙しい朝や仕事の合間など、短時間でコーヒーが欲しいときに重宝します。コスト効率も良く、手軽にコーヒーを楽しみたい人におすすめです。
インスタントコーヒーは味の深みに欠けると感じる人もいます。香りや味わいを重視するならフレッシュな豆から挽いたコーヒーがおすすめ。カフェオレやカプチーノを作る際にもインスタントコーヒーを使いますが、香り高いコーヒーを選べばより一層楽しめます。
インスタントか豆から挽いたコーヒーかは、自分の好みやシチュエーションに合わせて選びましょう。
フォームミルク(ミルク泡)はどうやって作るの?
カプチーノの主役とも言えるフォームミルクを、自宅で美味しく作る手順を紹介します。
- 冷たい牛乳をミルクピッチャーに適量注ぐ
- スチームワンドでミルク全体に空気を含ませる
- スチームワンドを表面近くに保って微細な泡を作る
- ミルク全体が温まるようにピッチャーを動かす
- 泡立てたミルクが温まったらスチームワンドを止める
- ピッチャーを軽くテーブルに叩いて大きな泡を取り除く
- ピッチャーをゆすりミルクを均一な濃度にする
- エスプレッソコーヒーにフォームミルクを注ぐ
- フォームミルクを注ぎながら泡の量を調整する
空気を含みやすくするために冷たい牛乳を用意してください。スチームワンドで全体に温かい蒸気を吹き込み、きめ細かい泡を作ります。ミルクの表面近くでスチームミルクを使えばさらに微細な泡ができます。
泡ができたらミルク全体が均等に温まるようにスチームワンドを動かしましょう。手触りで熱すぎず暖かみを感じる程度に温めたらスチームワンドを止めます。
ピッチャーを軽くテーブルに叩いて大きな泡を取り除き、ゆすってミルクの濃度を均一にしてください。エスプレッソコーヒーにミルクを注ぐ際は、カップを傾けて泡の量を調整するとカプチーノ独特の泡の層が完成します。
カフェオレやカプチーノに向くコーヒー豆は?
カフェオレやカプチーノを美味しくするには、コーヒーとミルクとの組み合わせが鍵です。ミルクと相性の良いコーヒー豆を選べば、自宅でカフェのような味わいを再現できます。
ミルクと相性の良いコーヒー豆の特徴は以下のとおりです。
- 香りが際立つ新鮮な豆
- 中深煎りから深煎りの豆
- ナッツやカラメルの風味を持つ豆
- 芳醇な香りとマイルドな味わいのアラビカ種
コーヒー豆の種類の他に、豆の挽き方でも味わいが変わります。ミルクと合わせる際は、粗挽きよりも中挽きで抽出すると、バランスのとれた味わいで相性が良いです。
まとめ
カフェオレとカプチーノはどちらもコーヒーとミルクで作りますが、それぞれに特有の魅力があります。
カフェオレは、コーヒーの香りとミルクの甘味が合わさったマイルドな味わいが特徴。家庭でもインスタントコーヒーで簡単に作れるのも魅力です。コーヒー豆の種類を変えて、好みにカスタマイズして楽しみましょう。
カプチーノは、濃厚なエスプレッソコーヒーとクリーミーなフォームミルクが特徴的です。フォームミルクを上手に作れればデザインカプチーノも楽しめます。
今回紹介した知識や家庭での作り方を活かして、充実したカフェタイムを過ごしましょう。
» コーヒーの種類