【簡単】自宅でおいしいフレンチプレスコーヒーを淹れる方法を徹底解説

多様なコーヒーの淹れ方の中で、フレンチプレスは経済的で環境に優しい特徴を持っています。本記事では、フレンチプレスを使って、フルボディで豊かな味わいのコーヒーを淹れる方法を紹介します。最後まで読めば、フレンチプレスの疑問が解消され、極上のコーヒーを自宅で淹れられるでしょう。

ささみ

SCAJコーヒーマイスター | 日本アクアソムリエ協会認定アクアソムリエ | コーヒーソムリエ

Profile

コーヒーに関わる道具のレビューをブログとYouTubeで発信中！プロのコーヒーマンとして、コーヒーのおいしさを伝えたいです。

プロフィールを読む

X

フレンチプレスで淹れるコーヒーの特徴

フレンチプレスで淹れるコーヒーには、次の特徴があります。

以上の特徴を理解することで、より深くコーヒーを楽しめるでしょう。

フルボディで豊かな味わい

フレンチプレスで淹れたコーヒーは、フルボディで豊かな味わいが特徴です。オイルや細かいコーヒー粉が残ることで、豆本来の深い風味と香りを引き出せます。細かいフィルターを使用しないことで、コーヒーのエッセンスがそのまま抽出可能です。抽出時間を調整することで、好みの深い味わいに仕上がります。

最後まで押してしまうと、コーヒーの渋みが出てしまうので、最後まで押さず少し浮かせる程度にします。

経済的で環境に優しい

フレンチプレスでコーヒーを淹れる方法は、経済的かつ環境にも優しいです。高価なコーヒーメーカーやカプセル式の機器に比べて、初期投資が安く済みます。フィルターやポッド、梱包材や電気も不要で、ゴミやエネルギーコストの削減にもなります。使用後のコーヒー粉は、庭の堆肥として再利用可能です。

フレンチプレスは耐久性にも優れ、長期的に見ても経済的なコーヒーの淹れ方と言えるでしょう。

フレンチプレスの基本知識

フレンチプレスの基本知識として、次のことを知っておきましょう。

フレンチプレスの基本構造と機能

フレンチプレスは、おいしいコーヒーを抽出するシンプルな道具です。円筒状の容器とプランジャーから成り、2つがうまく機能することで、コーヒーの豊かな風味を引き出せます。容器はガラスかステンレス製で、透明なガラスなら抽出の様子が見られるでしょう。

フレンチプレスには蓋があり、抽出後の保温が可能です。各パーツを分解して掃除できるため、常に清潔に使用できるメリットもあります。

フレンチプレスの歴史と魅力

フレンチプレスは、1929年にイタリア人デザイナーのアッティリオ・カリマーニによって発明されました。フランスで特許が登録されたことが名前の由来です。シンプルなデザインで、コーヒー豆の風味や香りを保ちながら抽出できるため、多くの愛好家から支持されています。

フレンチプレスを使うことで、コーヒー豆の油分を含んだフルボディで深い味わいになります。シンプルな器具で淹れたてのコーヒーを味わえるのが魅力です。自宅で本格的なコーヒーを楽しめるだけでなく、経済的にもメリットがあります。

プレス式と他の抽出方法の違い

プレス式のコーヒーは、挽き豆とお湯が直接接触するため、コーヒーの油分や香りがしっかり抽出されます。豊かな風味とフルボディのコーヒーが楽しめるでしょう。一方、ドリップ式はフィルターを通すため、油分が除かれ、クリアであっさりとした味わいになります。
» 【初心者向け】コーヒードリップ講座

高圧力で短時間に抽出するエスプレッソ式は、濃厚な味わいとクレマと呼ばれる泡が魅力です。他の主な抽出方法は以下の通りです。

エアロプレス

空気圧を利用し、コーヒー豆の個性が出やすい味わいになる。

モカポット

蒸気圧を使用し、エスプレッソに近い味わいなる。

コールドブリュー

冷水で長時間抽出し、まろやかで苦味や渋みの少ない味わいが特徴。

抽出方法によって、コーヒーの風味や口当たりは変わります。気分や好みに合わせて、様々な方法を試してください。

フレンチプレスでコーヒーを淹れる方法

フレンチプレスでコーヒーを淹れるために、以下のことを知っておきましょう。

適切な準備と手順によって、家庭でもカフェのようなコーヒーを味わえます。

必要な道具と材料

おいしいコーヒーを淹れるのに、以下の道具と材料が必要です。

他にも、お湯を一時的に保管する場合は、耐熱容器があると便利でしょう。

コーヒーの粉の選び方と挽き方

フレンチプレスでおいしいコーヒーを淹れるには、コーヒーの粉の選び方と挽き方が重要です。コーヒー豆にはアラビカ種やロブスタ種など多くの種類があり、特徴も異なります。自分の好みに合った豆を選ぶことが大切です。
» コーヒーの種類

コーヒー豆の銘柄や焙煎度を選ぶ際は、味の好みを重視しましょう。使用しないコーヒー粉は密封容器で保存し、酸化による風味の低下を防ぐ必要があります。
» コーヒーの保存方法と長期保存のポイントを解説！

フレンチプレス本体の温めと粉量の計量

コーヒーの風味を保ちながら抽出するため、最初にプレス本体を温めてください。プレス本体を温めておくことで、淹れる際の温度低下を防ぎます。コーヒー粉の量は、1カップ約140mlの水に対して10gが目安です。濃い味が好みなら粉の量を増やしてください。

お湯の温度と注ぎ方のコツ

コーヒーを淹れる際、お湯の温度は92〜96度が理想とされています。注ぎ方にもコツがあり、ゆっくりと中心から円を描くようにお湯を注いでください。コーヒーの粉全体にお湯が均等に行き渡るようにするためです。始めに少量のお湯を入れたら、コーヒー粉を30秒ほど蒸らしてから残りのお湯を注ぎます。

コーヒーの淹れ方

フレンチプレスでコーヒーを淹れる手順は次の通りです。

以上の手順を行うことで、フレンチプレスでのコーヒーを存分に味わえるでしょう。

注ぎ方と清掃

フレンチプレスでコーヒーを楽しむには、注ぎ方と清掃も重要な工程です。プランジャーをゆっくり押し下げ、コーヒー粉と液体を分離することで、適切な濃度のコーヒーを抽出できます。カップにコーヒーを注ぐ際は、細かいコーヒー粉が入らないよう慎重に。コーヒーの残りはすぐにサーバーなどに移し、余分な抽出を防いでください。

フレンチプレスコーヒーに関するよくある質問

フレンチプレスコーヒーに関する質問には、次のようなものがあります。

以上の疑問が解決されれば、フレンチプレスについてより深く理解できるでしょう。

コーヒー粉が細かすぎるとどうなるの？

コーヒーの粉が細かいほど、濃厚で苦味の強い味になります。細挽きの粉の方がお湯と接する面積が大きく、抽出される成分が多いためです。他にも、コーヒーが濁りやすい、細かい粒がカップに残って口当たりが悪くなるのも粉が細かいせいです。フレンチプレスには中～粗挽きの粉の使用をおすすめします。

なぜコーヒーが苦くなるの？

コーヒー豆を過度に焙煎すると苦味が強くなります。他にも、お湯の温度が高すぎる、浸漬時間が長すぎるなども苦味が増す原因です。お湯とコーヒー粉の比率が不適切、抽出したコーヒーを長時間放置することも、苦味を強める恐れがあります。

フレンチプレスでアイスコーヒーも作れる？

フレンチプレスはアイスコーヒーの抽出にも向いています。熱湯の代わりに冷水を使い、ゆっくりと時間をかけてコーヒーを抽出することで、水出しアイスコーヒーに近い味わいになります。

まとめ

フレンチプレスを使用したコーヒーの淹れ方は、独特の豊かな味わいが魅力です。経済的で環境にやさしい抽出方法は、コーヒー愛好家に長く愛されています。適切な道具と材料を用意し、豆の挽き方や温度管理に気をつければ、自宅でもプロのようなコーヒーを楽しめます。正しい注ぎ方と清掃も忘れずに行いましょう。

苦味が強くなったりコーヒーが濁る問題は、抽出時間や温度、粉の質も影響しています。フレンチプレスでアイスコーヒーを作ることもできます。本記事を参考に、おいしいコーヒーで優雅な時間をお過ごしください。

ささみ

SCAJコーヒーマイスター | 日本アクアソムリエ協会認定アクアソムリエ | コーヒーソムリエ

X

コーヒーに関わる道具のレビューをブログとYouTubeで発信中！プロのコーヒーマンとして、コーヒーのおいしさを伝えたいです。